NPO法人全国木材資源リサイクル協会連合会
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環境大臣への要望書(平成17年度)

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 近年、地球温暖化問題は、将来の人類の存亡にかかる重要課題として、地球上で社会経済活動を営む全ての人々にその対策の緊急性を警告しています。

 わが国では、この対策の一環として、資源循環型社会を目指した各種の施策が展開されており、木材を始めとするバイオマス資源の活用がますます注目されています。

 このことから、当連合会会員は、廃木材等の資源を有効利用するため、廃木材等から木材チップ等を生産しマテリアルおよびサーマルリサイクルに供して資源循環を図っているところであります。

 しかしながら、これら資源リサイクルをより一層推進するためには、会員の努力だけでは解決のできないことが多く、各種の制度の充実が必要となっております。

 そこで、現状で当連合会会員が強く念願している別添の要望事項について、現行制度の改正等に特段のご配意をお願いいたします。

平成17年10月31日

環境大臣 小池 百合子 様

特定非営利活動法人 全国木材資源リサイクル協会連合会
理事長 彦坂 武功

要望事項

1. 原料の廃木材および再生品の木材チップ等を適正保管するストックヤードの設置については、適切な需給調整のために不可欠であるため、新たにリサイクル関連施設として届出で設置できるようにされたい。
併せて、寒冷地の特殊性に鑑み、廃木材等の保管期間を猶予する措置を講じられたい。


2. 再生品の木材チップ等は、有償で譲り受けるものが占有者となった時点で廃棄物に該当しないとされていることを踏まえ、これを運搬する車両についても同様の取り扱いをされたい。


3. 産業廃棄物と同様の性状を有する一般廃棄物(木製パレット等)の処理にあたっては、届出によって一般廃棄物処理施設の設置許可が不要とされていることを踏まえ、収集運搬においても同様の措置を講じられたい。


4. 次の要望事項については、関係省庁と連携し早期実現を図られたい。

a. 里山および森林の保全は、二酸化炭素削減対策の極めて有効な手段であると共に、この維持管理で排出する間伐材(松食い虫被害等の伐採木を含む)は、木質バイオマスとして重要な資源であるため、これを放置せずに市場に流通するよう適切な措置を講じられたい。
b. 木質バイオマスを安定的に利活用するため、利用する側への施設整備助成のほか、木材チップ等を生産し提供する側への施設整備についても同様の助成措置を講じられたい。。
c. 建設発生木材のより適正なリサイクルを促進するため、建設リサイクル法で定める再資源化等報告書に廃棄物管理伝票(マニフェストの写し)の添付を義務付けられたい。
d. 再生品の木材チップ等のリサイクル促進にあたっては、その品質規格化が商品流通にとって不可欠であるため、関係省庁と協議のうえ早期に制定されたい。

要望書ダウンロード】PDFファイル(10.9KB)